今回、会長選挙においてゲーム学会会長に選出されましたので御挨拶と今後の 学会活動に関して所信を述べさせて頂きます。会長推薦人事に手間取り、御挨拶 が遅れました。
新副会長に中津先生(関西学院大学)にお引き受け頂きました。 もう一名の副会長は未定です。
会長推薦理事は
ゲーム学会も昨年11月に設立5周年記念全国大会を開催し、待望の論文誌の
発刊を行い、次いで英文会誌の発刊も準備されており、着実な進歩を続けており
ます。
特に最近になりゲーム、アミューズメントを取り巻く環境は著しい発展と変革
を続けており、また、ゲームに関する学科を持つ大学も10校を超える状況に
なっております。これはゲームに関連する状況が多様化、複雑化して来たことを
示しており、巾の広い、奥行きのある研究が更に望まれております。
我々の学会は学会の英文名Game Amusement Societyにもあるようにゲーム、ア
ミューズメントに関するものです。コンピュータゲームに重点を置きながらその
他のゲームを含むアミューズメントに関わるテーマを研究ターゲットとして指向
しております。その観点からコンピュータゲームを見ることでコンピュータゲー
ムに新たな発展を促すことも視野に置いております。
その意味でも多様な学会活動がますます、期待されております。投稿された論
文を見てもコンピュータゲーム、ゲーム産業、教育、心理学、医療に到る多くの
研究分野に関わるものが寄せられ、各々が異なったベクトル性を持っており、こ
れが我々の学会の大きな特徴となると思われます。
このようにスタンスの広い学会は昨今のゲームの多様化に対応するものでゲー
ム学会の今後の大きな発展を予感させるものです。
従来から研究部会を設置しておりますが、研究者が各地に分散しており、緊密 な研究活動を行い難いこと等より、必ずしも、活性化していないものもありまし た。これを改善する為に、研究委員会、事務局、理事会等での討議を踏まえ、研 究副委員長の植野先生と事務局の御努力で部会活動のサイバー化が可能となりま した。これを活用して部会活動の活性化とそれに基づく組織強化を会員の皆様が 御考え頂きたいと思います。研究部会の核となるメンバー(世話人:最低3人) を登録して頂き、それらの方を中心に活動して頂き、その成果を合同研究会、全 国大会に繋げて頂きたい。新たな研究部会を立ち上げようという動きもあり期待 いたしております。
学会の発展は会員の増加が重要であることはいうまでもありません。会員の皆 様の一層の会員獲得の御努力をお願いいたします。学会誌の最後に入会申し込み 用紙がありますので御利用ください。
いろいろ述べて参りましたがこれからの2年間、ゲーム学会の発展のため、微 力を尽くしますのでよろしくお願いいたします。
ゲーム学会会長
対馬勝英(大阪電気通信大学)
2007年5月